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【 ブーメラン辞典・さ行 】 <サークル・イズ・クリア(Circle is clear)> ブーメランの競技会で、競技者がブーメランを投げる際に、主審がサークル内に障害物(人や物)が無いのを確認した後に発せられる言葉。「投げてもいいですよ」の意味。 主審が「サークル・イズ・クリア」と言う前にブーメランを投げてしまった場合、そのスローは無効となりポイントは付きません。(投げ直しも出来ません) 日本の競技会では「サークル・イズ・クリア」と言う主審と「どうぞ」と言う主審がいて、どちらも同じ意味で使われています。 ※ブーメラン選手の間では、ブーメラン以外の色んな場面で使用されています。 <三角投げ> 主に強風の時に使われるブーメランの投げ方。 ブーメランを内側に傾け35度〜45度くらいの高めに力強くブーメランを投げる。風に対する角度は45度〜60度くらい。(開き過ぎると落下するし、角度が狭いと左へ流される)手から放たれたブーメランは高くあがり最長到達点のあたりで下降しながら旋回し、低空を戻って来る。 軌道の形が三角形に見えるので、三角投げと言われている。 以下、濱口選手による<三角投げ>の解説です。(ブーメランの掲示板より転載) 軌道の見え方を書きます。 風速1m/s程の好条件でオージーブーメランを投げて綺麗な円軌道を描いた時に戻って来るまでのブーメランの飛び方は4つ程の場面に分けられます。 コーナー数で表現すると、 第1コーナーは投げの勢いで直線的に進んだ後、その勢いよりも旋回力と上昇力が勝ってキューンと旋回上昇して行く様に見える所。 第2コーナーは上昇力が弱まり水平飛行に移行する様に見える所。 第3コーナーは投げた自分の所に向かって飛んで来るように見える所。 第4コーナーは自分の所に近づいて来てスピードが弱まり最後の軽い巻き込み(ホバー)に入る所。 第2〜第3に掛けて上から下へブーメランを落下させる軌道にすると風に持っていかれない様になります。多分、落下方向へ進む力が「重い」と同じ意味を持つ為。 その軌道を得る為に第2コーナー辺りに向かって投げ上げる感じになり、第2から第3コーナーに向かって下向きに進み、第3コーナー辺りから強風に運ばれてブーメランは戻って来る事になります。(運ばれ具合の調整にゴムを巻きます) この時の軌道の見え方が三角形っぽいので三角投げ。第1コーナーの分が省略された感じ。 ↓近藤選手による三角投げの動画です。 <6・4・10(シックス・フォー・テン)> ブーメラン競技のオージーラウンド種目で、50m以上ブーメランを飛ばして、投げた地点(半径2m以内)でキャッチした時に、主審が「6・4・10」とコールする。 6は飛距離、4はキャッチ、10はアキュラシー(正確さ)のポイントで、合計20ポイント。 20ポイントはオージーラウンド種目の1投での最高得点です。 ↓1投目が「6・4・10」です。 <ジャグリング> ブーメラン競技種目のひとつ。2本のブーメランを交互に投げてキャッチする回数を競う。 日本ではまだ公式に開催されていない。(デモンストレーション的には何度か開催されています) 【 ジャグリングのルール 】 ※20m以上飛行するブーメランを2本使用。 ※1本を投げ、そのブーメランがまだ空中にある間に2本目を投げる。 ※1本目をキャッチし、2本目がまだ空中にある間に1本目のブーメランを投げる。(この繰り返し) ※何回キャッチ出来るかの回数を競う。 ※ブーメランの飛距離は事前に測定し、20m以上の飛行が認められれば使用する事が出来る。 世界記録・・・Yannick Charles (555回) 1995年に記録 <ジャパンカップ> 日本ブーメラン協会(JBA)が主催するブーメラン競技会で、毎年夏季に開催されている。 JBA主催の3つの競技会(春季・ジャパンカップ・秋季)の中で、「ジャパンカップ」が1番重要な大会とされ、「ジャパンカップ」の総合優勝者が、その年の日本チャンピオンとなる。 2011年は、8月13日(土)13:00〜8月14日(日)に京都府の「かわきた自然運動公園」で開催され、愛媛県の近藤優子選手が優勝した。 <ショート> ブーメラン競技で、半径2mの円内から投げたブーメランが、半径20m円を越えていない事。 競技中は、スポッター(線審)が「ショート」と声を出して告げる。 ショートになった場合、その投擲はカウントされない。(記録にならない) 以下、「ショート」がある種目の解説。 アキュラシー種目・・・ショートとなった投げのポイントは無効となる。(ゼロポイント) ファーストキャッチ種目・・・シュートになった投げはカウントされない為、もう一度投げなければならない。 エンデュランス種目・・・ショートになった投げはカウントされない。 トリックキャッチ種目・・・ショートになった投げのポイントは無効となる。(ゼロポイント) <スポッター> ブーメラン競技会で、20m、30m、40m、50mの飛距離を判定する審判の事。 現在の競技会では、参加選手がスポッターをする事が多い。 ラインを超えた事を確認できた場合、スポッターは手を上げる。超えていない場合は、手を腰の下でクロスさせる。 複数のスポッターで飛距離を判定。全てのスポッターが手を上げていない場合「ショート」声を発して主審に伝える。 ラインのすぐ後ろではなく1,2mラインの後ろにいた方が判定をしやすい。 <ソフトブーメラン検定> 日本ブーメラン協会が主催するソフトブーメランの検定。日本ブーメラン協会の公認ブーメランである「スカイラン」を使用。「スカイラン」の種類によって2つの部門がある。 ■ソフトブーメラン検定(スカイラン軟質部門)※小学1年生以上推奨 1.使用ブーメラン:スカイラン軟質(改造不可) 2.必要なサークル:半径1m円。 3.検定試験の方法:半径1mの円内からブーメランを飛ばしてキャッチする。 <1級〜3級> 1分間のキャッチ数で、級を検定する。 試験は2回行い、キャッチ数の多い方で認定する。各試験前に1分間の練習あり。 3級:1分間に5回キャッチできれば3級。 2級: 同 10回 1級: 同 15回 <初段> 次のトリックキャッチ9種目を各2回のチャレンジで全てキャッチできること。 1種目失敗した時点で受験終了。 9種目:左手、右手、両手股下、両手背中、イーグル、ハッキー、トンネル、片手背中、片手股下。 4.検定時の注意 ・半径1mの円外でキャッチした場合は円内に戻ってから投げること。 ・本番開始前に1分間の練習が認められる。 ・飛距離は不問だがブーメランとしての飛行をすること。 ・1級合格者のみ、初段を受験可能。 ・初段の場合、複数回の受験の場合でも9種類全てのキャッチが必要。 また、各キャッチのルールは、公式大会(アウトドア)に準じる。 5.検定料 1級〜3級:500円 初段:1,000円 ■ソフトブーメラン検定(スカイラン硬質部門)※中学1年生以上推奨 1.使用ブーメラン:スカイラン硬質(改造不可) 2.必要なサークル:半径1m円と半径5m円。 3.検定試験の方法:半径1mの円内からブーメランを投げ、5m以上飛ばしてキャッチする。 <1級〜3級> 1分間のキャッチ数で、級を検定する。 試験は2回行い、キャッチ数の多い方で認定する。各試験前に1分間の練習あり。 3級:1分間に5回キャッチできれば3級。 2級: 同 10回 1級: 同 15回 <初段> 次のトリックキャッチ10種目を各2回のチャレンジで全てキャッチできること。 1種目失敗した時点で受験終了。 10種目:左手、右手、両手股下、両手背中、イーグル、ハッキー、トンネル、片手背中、片手股下、足キャッチ。 4.検定時の注意 ・半径1mの円外でキャッチした場合は円内に戻ってから投げること。 ・本番開始前に1分間の練習が認められる。 ・1級合格者のみ、初段を受験可能。 ・初段の場合、複数回の受験の場合でも10種類全てのキャッチが必要。 また、各キャッチのルールは、公式大会(アウトドア)に準じる。 5.検定料 1級〜3級:500円 初段:1,000円 ブーメラン辞典 (あ行)・(か行)・ (さ行)・ (た行)・ (な行/は行)・ (ま行/や行)・ (ら行/わ行) |